A moon-filled sky

                                               大きな満月の夜

                    奇跡の海と呼ばれたその場所は
                    月の光を反射して
                    不思議な色に輝いている

                                                                              通り雨の後
                                                                  木々の間から降り注ぐ月の光に
                                                                        葉にしがみ付く水滴が
                                                                            キラキラと光る


                    夢の場所に辿り着いて
                    どれだけの時が経っただろう


                                                                    目指した高みに辿り着いて
                                                                   どれだけの時が経っただろう


                                            星々がちりばめられた空を
                                          丸く切り取って浮かぶ月を見上げ
                                                目を細める

                    月見をしながら
                    酒を飲むのが好きな男だった


                                                                            月と同じ様な
                                                                         色を持つ男だった

                                           
今何処で、何をしているだろう
                                               生きているだろうか

                    空の月を見て
                    自分の隣にも月があると
                    笑った男

                                                                             自分だけの
                                                                      月を手に入れるなんて
                                                                            贅沢な奴だと
                                                                              笑った男


                                            遠く手の届かない宇宙に浮かぶ
                                               あの月に面影を重ね

                                                  今、君を想う




離れててもお互い想い合ってると良い。

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