あの時の自分の選択を、決して後悔したりしない。
だって、今でも。
同じ選択を迫られたなら、私はきっと、またこちらを選ぶもの。
With you some time
お父様達が何を一生懸命隠しているのか、もう私は知っているの。
恐る恐る切り出してきた皆の顔を見て、吹き出さないようにするのに精一杯。
「彼らのやる事は全て・・・信じられる」
いやだ。ちょっと。
泣くほどの事じゃないでしょう?
だって私は、彼らの仲間よ?信じるなんて当然のことなのよ。
そりゃあね。
初めて知った時、驚かなかったと言えば嘘になるけど。
ルフィさんもナミさんも、笑っていたもの。
Mr.ブシドーは相変わらずみたいだったし。
サンジさんとトニー君、あの手配書を見てショックを受けてるかしら。
ウソップさん、何で仮面なのかしら。
ごめんなさいね。
私、彼女が仲間になっていた事より、貴方達の手配書を見て思わず笑ってしまったのよ。
変わっていない彼ら。
元気そうで良かった。
ふふ。ミス・オールサンデー。
貴女も驚かなかった?
ルフィさんの突拍子もない行動。
だけど、とても頼りになる人なのよ。
ナミさんのしたたかさ。
だけど、すごく可愛い人なの。
トニー君の人見知り。
だけど、本当に頼もしいお医者さんよ。
ウソップさんのホラ話。
だけど、どこか暖かくて和むでしょう?
サンジさんのメロリン攻撃。
だけど、それが彼の優しさなのよ。
Mr.ブシドーの方向音痴。
だけど、いつも正しい心の道を指し示してくれるの。
彼らが貴女を受け入れたということは、貴女の中にもきっと誰にも譲れない、諦める事の出来ない大切なものがあったんでしょうね。
いいな。
少し、羨ましい。彼らと冒険をしている貴女の事。
でもね。後悔はしていないのよ。
何度、同じ選択を迫られても。私は何度でも同じ答えを返すわ。
ここが、私の場所。
愛している国。愛している人々。
だからこそ、私は彼らの仲間なの。
私は彼らを信じている。
だから、貴女の事も信じる事が出来ると思うわ。
今度、手紙を出してみようかしら。
まさか表に名前は書けないから、あの仲間の印を入れて。
貴女にはなんて挨拶したらいいかしら。
そうね、やっぱり・・・・・。
皆さん。お元気ですか?
そして、「はじめまして」 ニコ・ロビン。
私の名前はビビ。遠い国にいる、あなたたちの仲間―――――。
いつの日か。
貴女と笑い、手を取り合える日が来ることを。
END
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今月は私、女の子大好き月間みたいです・・・。
くいなちゃんに続き、ビビです。
挨拶がはじめまして、なのは二人は「ロビン」と「ビビ」としては会っていないから。
今、二人が一緒にいたらきっと仲良くなれたと思います。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました!
(2008.3.6)
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